眠っていた言葉たちに、新しい命を

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優しい循環を目指して、小さな一歩をはじめます

つい最近、ふと耳にして心がざわめいた言葉がありました。 「情報空間で徳を積む」

情報が溢れかえる今の時代だからこそ、誰かの心がふっと軽くなるような言葉を、この空間にそっと置いておくこと。それは優しい循環を生み出す、一滴の雫になるかもしれない……。そう解釈し、想像したとき、私の心に小さなあかりが点りました。

これからこの場所でお届けしていくのは、2011年に出版した『悩むナースたちへ - 元気回復のための処方箋』をベースに、現在の私の視点を交えて新しく生まれ変わらせる物語たちです。

元々は、実際に職場内相談室を訪れたご相談者さまとともに紡いできた気づきのエッセンスをもとに、看護師の方々に向けて書き下ろした創作エッセイの短編集でした。

ところが出版後、様々な職種や立場の方々から、「社会人としてすべての職場に当てはまる」「部下を持つ管理職として大切なヒントをもらえた」「人を相手にする仕事の本質を与えてくれる」など、私自身思いもかけないありがたい感想をいただいたのです。

職種や立場は違えど、人が働く現場には、共通する普遍的な真理があるのだと深く実感させられました。

悩みは「宝のタネ」、誰かを幸せにする「バトン」になる

相談室を訪れる方のどのご相談にも、その人個人に留まらず、他の誰かを幸せにできる「宝のタネ」が眠っていました。そこには、私が長年探究し続けている「人が人の中で活かされること」のヒントが隠されています。

目に見える行動だけで判断せず、その奥にある目に見えない背景や心模様に目を向けること。一つの正解に固執せず、他者を理解するための「視座」を少しずつ広げていくこと――。

このエッセイを通して、もしあなたが「そうそう、これが言いたかった」「このままでいいんだ」と深い安堵を覚えたり、あるいは「今までとは違うものの見方があるのだな」と関心を持っていただけたなら。それこそが、あの相談室から繋がる「幸せのバトン」を、あなたが受け取ってくださったしるしです。

さあ、これから始まる連載が、あなたのものの見方や、これからの選択を静かに照らすささやかなヒントになれば幸いです。

P .S. もし原著にご興味がある方は、以下のお問い合わせフォームより「本希望」と書いてお問い合わせください。

『悩むナースたちへ元気回復のための処方箋: For Nurses: A Prescription for Perking up』(ライフサポート社, 2011)著者:土屋由美 *執筆時の名前

CONTENTS

はじめに
🟠Type1 MISUNDERSTANDING(思い違い・誤解・勘違い)
1「職場の愚痴はいっても仕方がない」という人 ー 愚痴も職場に役立つ提案になることがあります
2「正しいことを言っただけなのに、なぜ悪いのと思う」という人 ー その<正しさ>はあなただけの満足ではありませんか
3「性格は変わらないと思う」という人 ー 変化に気づく感受性も必要です
4「自分は職場で損な役をしている」という人 ー その役について職場で検討してもらいましょう
5「相手の気持ちを察して動くことがやさしさ」と思っている人 ー あなたの推測を確認することも大切です
6「いわなくても心で応援していればいい」と思っている人 ー 言葉は心の中で生きづづけます。勇気を持って伝えましょう
7「公私混同はしていない」という人ー気づかぬところでけじめが緩んでいませんか
🟠Type2  TENDENCY(性向・性癖・など)
8「ふるまいが雑だといわれたことがある」という人 ー 自分の身体の動きが相手に与えている印象について意識してみましょう
9「人の話を聞くと疲れる」という人 ー 話の中の3つの要素(事実・感情・計画)を聞いてください
10「わかりました」と即座に返事をする傾向のある人 ー 「わかりました」の中身を確認しましょう
11「相手を傷つけることはいわない」という人 ー “つい”という気の緩みに要注意です
12「職場にあこがれる・尊敬できる人がいない」という人 ー あこがれの対象は同じ職種、同じ職場である必要はありません
13「よいアドバイスを与える自信がない」という人 ー まずは相手の話を”聴いて”ください
14「私は神経を使って疲れるタイプじゃない」と思っている人 ー 気づかぬところで働いている神経のメインテナンスもお忘れなく
🟠Type3 SELF-IMAGE(自己像、自己認識、など)
15「自分はできているのに周りから評価されない」という人 ー 個人の能力を活かすために組織人としての素養が必要です
16「誤解されやすい」という人 ー 自分の言動がどう受け止められるのか伝えてくれる人がほしいですね
17「コミュニケーションが苦手」という人 ー 自分が相手に与えている印象を点検してみましょう
18「私は我慢強い」と思っている人 ー 困ったままで工夫をしないのは我慢強さではありません
🟠Type4 COMPETENCE(適性、能力、など)
19「できるときとできないときのムラがある」という人 ー まわりの刺激に流されやすいという特徴があるかもしれません
20「仕事をはじめてから自分が自分ではないみたいと感じる」という人 ー 1年目という特徴を理解する必要があります
21「仕事も覚えて経験も積んできたけれど、どうも仕事に身が入らない」という人 ー 経験の質を意識してみましょう

おわりに

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